こと×ゆいDays~純情少女と幽麗系男子~
「朝、松風と別れて……普通に過ごしてたんだ」
「は、はい……」
「いつもみたいに本棚の整理をしていて、松風をしまう場所を探してた」
「そうなんですか…………はい?」
「だけど、いくら探しても見つからない。松風が手元を離れなくて……授業も頭に入ってこなかった」
「あのう、蒼井くん……?」
「ずっと探してたら、いつの間にか昼になってた。その間の記憶がないんだ。気絶してたならもっと最悪な気分だ。でも頭はスッキリしてて」
「…………えっと、それ、で?」
「気づいたんだ。松風を本棚なんかに押し込めようとすること自体、バカな話だって」