こと×ゆいDays~純情少女と幽麗系男子~
「ありがと、ササじぃ。ことり……行こ」
「えっ、あのあのっ!」
「店なら気にせんで。ゆいちゃん寝かしつけてやってなぁ、ことりちゃん」
クシャクシャ笑顔のササおじいちゃんと入れ替わりに、お店の奥へ引っ込む。
というか、グイグイ連行されてくわたし。
「唯都くん! わたし……パッチリ目が冴えてるんですが」
「大丈夫、すぐ眠くなる……」
と言ったそばから、コクリ……コクリ。
イグサが香るちいさな休憩室で、腕を広げる唯都くん。
えっ、ちょっと待ってください?
「ひっ、膝まくらじゃないんですか!」
「抱いたほうが、気持よく眠れることに気づいた……ことり、ふわふわで、あったかくて、ヒナ鳥みたいだし……」