こと×ゆいDays~純情少女と幽麗系男子~
「あのっ、気分を害されたのではっ?」
「別に? 思ったこと口にしただけ」
「じゃ、じゃあ、こっちに来るのはどうしてですか……?」
「松風がそこにいるからだけど」
飛びのいてから、居たたまれず正座していたわたし。
その隣に腰を下ろす、だけでなく、トン、と蒼井くんが左肩にもたれかかってくるなんて……!
「蒼井くん……お昼休みじゃないですよ」
「今日は松風助けたから、ご褒美。ダメ?」
「どうぞどうぞ」
「ならよかった。5分ちょうだい」
ルビーの瞳が姿を隠し、代わりにすぅ……と呼吸が耳をくすぐる。