イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
10、翻弄される ー 桜子side
グウー、ギュルルー。
これでもかっていうくらい大きなお腹の音で目が覚める。
「……お腹空いた」
パッと目を開けると、今日もまた何故か目の前に刹那さんの顔があった。
思わず目が点になるが、今日は叫ばずに冷静になるよう頭の中で自分に言い聞かせる。
落ち着け、桜子。落ち着け、桜子。落ち着け……。
目の前にある刹那さんの顔。
昨日よりも確実に密着しているお互いの身体。しかも腕枕されてて……足が絡んで……。
明らかに状況は昨日よりも悪化している。
私はハッとして自分の着衣を確認した。
「まさか?」
はだけてはいるが、バスローブは着ている。
良かった。
ちょっと安堵する。刹那さんもパジャマを着ているし……奈々子が言うような一線は越えていないと思う。……多分。
これでもかっていうくらい大きなお腹の音で目が覚める。
「……お腹空いた」
パッと目を開けると、今日もまた何故か目の前に刹那さんの顔があった。
思わず目が点になるが、今日は叫ばずに冷静になるよう頭の中で自分に言い聞かせる。
落ち着け、桜子。落ち着け、桜子。落ち着け……。
目の前にある刹那さんの顔。
昨日よりも確実に密着しているお互いの身体。しかも腕枕されてて……足が絡んで……。
明らかに状況は昨日よりも悪化している。
私はハッとして自分の着衣を確認した。
「まさか?」
はだけてはいるが、バスローブは着ている。
良かった。
ちょっと安堵する。刹那さんもパジャマを着ているし……奈々子が言うような一線は越えていないと思う。……多分。