イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
19、姉、帰国する ー 桜子side
「あんた、天丼食べた後にケーキ二個ってどういう胃袋してんの?気持ち悪くならない?」
呆れた表情で奈々子が私をじっと見る。
「だって、ケーキ食べると幸せになれるじゃない?それに、誰かさんに付き合ってブランドの店はしごしてたらカロリー消化しちゃったんだもん」
私達は今、銀座のカフェでお茶をしている。
「食べ過ぎて豚になったら、御主人様に家を追い出されるわよ」
「うぐっ‼不吉な事言わないでよ、奈々子」
ただでさえ今日は七月五日でビクビクしてるのに……。
そう、刹那さんが決めた期限の日。
夜の十二時までにお姉ちゃんが現れなければ、私は正式に刹那さんの奥さんになる。
……奥さん。
不思議な響きだ。
プロポーズとか通常の段取りはなかったけど、刹那さんの側にずっといられるならそんな事はどうでもいい。
呆れた表情で奈々子が私をじっと見る。
「だって、ケーキ食べると幸せになれるじゃない?それに、誰かさんに付き合ってブランドの店はしごしてたらカロリー消化しちゃったんだもん」
私達は今、銀座のカフェでお茶をしている。
「食べ過ぎて豚になったら、御主人様に家を追い出されるわよ」
「うぐっ‼不吉な事言わないでよ、奈々子」
ただでさえ今日は七月五日でビクビクしてるのに……。
そう、刹那さんが決めた期限の日。
夜の十二時までにお姉ちゃんが現れなければ、私は正式に刹那さんの奥さんになる。
……奥さん。
不思議な響きだ。
プロポーズとか通常の段取りはなかったけど、刹那さんの側にずっといられるならそんな事はどうでもいい。