イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
「ああ、わかっとる。曾孫を抱くまでは死ねん」
曾孫‼
私がぎょっとした顔をすると、それを見た刹那さんがニヤリとした。
「曾孫を抱きたかったら先生の言うことをよく聞くんですね」
刹那さんが私に近づいて当然のように肩を抱く。
フワッとムスクのいい香りが漂う。
……男の人なのに……こんないい匂いするんだ。
でも……危険な香り。なんか……自分がおかしくなりそう。
「ふん、煩いわ」
お祖父さんが目を細めムッとした顔をする。
「梅園家の娘と結婚しないと手術を受けないって子供みたいに駄々をこねてたのはどこの誰ですか?」
刹那さんが冷ややかにお祖父さんを見据えると、お祖父さんは悔しそうにギリギリと歯ぎしりした。
「桜子さん、こいつは有能だが陰険で毒舌で腹黒くてのう。扱い難いだろうがよろしく頼む」
「陰険で毒舌で腹黒いっていうのは余計ですよ」
刹那さんとお祖父さんとの間に火花が散っている。
私は刹那さんの隣でずっと乾いた笑みを浮かべていた。
仲が良いのか、悪いのか……。
曾孫‼
私がぎょっとした顔をすると、それを見た刹那さんがニヤリとした。
「曾孫を抱きたかったら先生の言うことをよく聞くんですね」
刹那さんが私に近づいて当然のように肩を抱く。
フワッとムスクのいい香りが漂う。
……男の人なのに……こんないい匂いするんだ。
でも……危険な香り。なんか……自分がおかしくなりそう。
「ふん、煩いわ」
お祖父さんが目を細めムッとした顔をする。
「梅園家の娘と結婚しないと手術を受けないって子供みたいに駄々をこねてたのはどこの誰ですか?」
刹那さんが冷ややかにお祖父さんを見据えると、お祖父さんは悔しそうにギリギリと歯ぎしりした。
「桜子さん、こいつは有能だが陰険で毒舌で腹黒くてのう。扱い難いだろうがよろしく頼む」
「陰険で毒舌で腹黒いっていうのは余計ですよ」
刹那さんとお祖父さんとの間に火花が散っている。
私は刹那さんの隣でずっと乾いた笑みを浮かべていた。
仲が良いのか、悪いのか……。