イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
「わ~‼」

私は突然奇声を上げて、両手で顔を覆った。

想像するだけで身体がカーっと熱くなる。

下着はちゃんとつけてる。

だけど、着替えさせる時に、刹那さんは私の貧相な身体を見たに違いない。

「もう最悪‼」

きっと貧相過ぎて鼻で笑っただろうな。

あんな女慣れしてそうな人に着替えさせられるなんて……恥ずかしくて当分顔を合わせられない。

でも、……待って。もっとポジティブに考えよう。

このBカップの幼児体型のような身体のお陰で、私は無事だったのでは?

刹那さんの周りにいる女性ってきっと綺麗な人が多かっただろうし、私は女としては対象外ではないだろうか。同じベッドで寝てても襲われなかったのだから私には興味がないに違いない。
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