イジワルな旦那様とかりそめ新婚生活
6、飴と鞭 ー 桜子side
久世さんのお店を出るとすぐに右京さんの運転する車が現れ、刹那さんと私は後部座席に乗り込んだ。
「右京さん、いろいろとご迷惑おかけしてごめんなさい」
私は車に乗ると開口一番に右京さんに謝った。
「迷惑じゃないけど、桜子ちゃんが誘拐されたのかと思ってマジで焦ったんだ。これからはちゃんと連絡してね」
右京さんは優しく言うが、私はしゅんとなる。
罪悪感で一杯だ。
彼を心配させるつもりはなかった。
私はただ刹那さんに腹を立てていただけで、バイトに行くことを連絡しなかったのはささやかな抵抗のつもりだった。
本屋のバイトの事は、家族にも知らせていない。梅園家の娘がバイト何てと反対するのが目に見えてたからだ。
誘拐の心配までさせてしまったのなら、本当に悪いことをした。
きっと大騒ぎだったに違いない。
多忙の刹那さんが隣にいるのがその証拠だ。
「右京さん、いろいろとご迷惑おかけしてごめんなさい」
私は車に乗ると開口一番に右京さんに謝った。
「迷惑じゃないけど、桜子ちゃんが誘拐されたのかと思ってマジで焦ったんだ。これからはちゃんと連絡してね」
右京さんは優しく言うが、私はしゅんとなる。
罪悪感で一杯だ。
彼を心配させるつもりはなかった。
私はただ刹那さんに腹を立てていただけで、バイトに行くことを連絡しなかったのはささやかな抵抗のつもりだった。
本屋のバイトの事は、家族にも知らせていない。梅園家の娘がバイト何てと反対するのが目に見えてたからだ。
誘拐の心配までさせてしまったのなら、本当に悪いことをした。
きっと大騒ぎだったに違いない。
多忙の刹那さんが隣にいるのがその証拠だ。