赤黒いバラ
どれくらい経ったのだろう。

問題集のなかで分からない部分は全て教えてもらった。

時計を見ると30分も経っていなかった。

先生の教え方が上手なのね。

だからこんなに早く終わるのね。

そう思うのと同時にもう少し一緒にいたい。

と思ってしまう。

「これで以上?」

小鳥遊先生笑顔で聞いてくる。

そうだよね。先生仕事もあるから…

「はい。以上です。ありがとうございました。そう言えば、お礼を言うのを忘れてたのですが、熱の時車まで運んでくれたの先生ですよね?ありがとうございました。重かったですよね?」

なんでこんなに遅くなったのだろうか。

後悔はしてる。

「ああ。あのときか。重くなんかなかったよ。普通くらいだろ。あと、女の子はぽっちゃりくらいがちょうどいいんだよ。」

そう言って先生は頭を撫でてきた。

そう言われると…そう言うことされると…

ドキドキと胸がうるさい。

どうしよう。気持ちが溢れそうになってる…
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