赤黒いバラ
渡す場所は美術室。
教室でも良かったが、人が多いから顧問に頼んで開けてもらった。
先輩方がやってきた。
先輩方みんな泣いている。
「「ご卒業おめでとうございます!」」
みんなで声を揃えて言った。
次期部長になる璃子が代表として先輩方にお礼をのべている。お礼を言い終わると、先輩方一人一人に色紙を渡した。
最後に記念写真を撮って終了。
一応個人的に挨拶をしにいく。
「七美先輩。石持先輩卒業おめでとうございます。」
「桜ちゃんありがとうね。」
「途中から美術部入りましたが、楽しかったです。卒業しても遊びに来てください。」
美術部に入って本当に楽しかったな。
なんて自分が卒業するわけでもないのにしみじみと思った。
「いっしー。そろそろ時間良いの?」
七美先輩が思い出したかのように言った。
時間?何の?
うっすら頭によぎったものがあったがそれと決めつけてはいけない気がした。
「そうだね。意を決して行ってくるよ。」
そういって、石持先輩が美術室から出ていった。
不思議そうに見ていた私に七美先輩は
「行くんだってさ。告白しに。」
そう。告げてくれた。
教室でも良かったが、人が多いから顧問に頼んで開けてもらった。
先輩方がやってきた。
先輩方みんな泣いている。
「「ご卒業おめでとうございます!」」
みんなで声を揃えて言った。
次期部長になる璃子が代表として先輩方にお礼をのべている。お礼を言い終わると、先輩方一人一人に色紙を渡した。
最後に記念写真を撮って終了。
一応個人的に挨拶をしにいく。
「七美先輩。石持先輩卒業おめでとうございます。」
「桜ちゃんありがとうね。」
「途中から美術部入りましたが、楽しかったです。卒業しても遊びに来てください。」
美術部に入って本当に楽しかったな。
なんて自分が卒業するわけでもないのにしみじみと思った。
「いっしー。そろそろ時間良いの?」
七美先輩が思い出したかのように言った。
時間?何の?
うっすら頭によぎったものがあったがそれと決めつけてはいけない気がした。
「そうだね。意を決して行ってくるよ。」
そういって、石持先輩が美術室から出ていった。
不思議そうに見ていた私に七美先輩は
「行くんだってさ。告白しに。」
そう。告げてくれた。