赤黒いバラ
荷物を持って職員室向かう。

そのまま渡して帰るつもりだった。

「失礼します。」

職員室の扉を開け小鳥遊先生の席に向かうといた。

「おー。ご苦労様。」

コーヒーを飲みながら言った。

「出席簿は持っていったなら言って欲しかったです。」

と伝えるとごめんごめんと笑った。

「ところで、桜の家電なくなったって聞いたけど、誰に連絡すれば良いんだ?」

すぐに帰ろうとしていたが引き留められた。

あんまりしゃべりたくないのに…

「父のケータイに。」

と言うと、連絡先を学校に伝えるために教えてくれと言われた。

父のケータイの番号なんて覚えてないのに…

渋々ケータイで確認して連絡先を紙に書いた。

その時に気づいた。

「あれ?!タコるん28世がいない!!」

「は?」

タコるん28世はケータイについてるタコのストラップの名前。

「え?ない!ない!」

焦ってる私を見てとりあえず、落ち着け。と言われた。

「28世…」

「とりあえず、ここにないってことは、来た道か、教室だろ?探しに行くぞ。」
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