赤黒いバラ
「なんでそんなに…」

「こいつの顔を見てください。愛着わいてきますよ。」

そう言って、先生にタコるんを見せつける。

「憎たらしい顔…」

もう一発蹴りを入れた。

「痛いって!桜の蹴りって思ったより痛いんだけど。」

そりゃ…小学校のときよく喧嘩してましたしね…。

「まあ、見つかって良かったな。明後日からテストなんだから早くかえって勉強しろよ。赤点だけはやめてくれよ…。」

といって、頭を撫でられた…。

だから…やめてって。

多分顔は真っ赤。

先生は何の気にもせず帰っていった。

あの事気にしてるのは私だけ?

いや。先生はいつも通り接してくれてるんだ。
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