赤黒いバラ
学級会が終わり、お昼になった。

「まさか、小鳥遊先生辞めるとは。」

この言葉何気に心に刺さる…

「まあ、でも辞めるからには何か渡します?」

「桜学級委員、どうする?」

桜学級委員って…その呼び方やめて。

恥ずかしい。

「通常、先生方への贈り物は形に残らないものがいいと言われるね。色紙とかは別だけどね。」

普通に言えたかな。

「まあ、色紙は書くでしょ?探してくるよ。家になぜか大量に色紙あるから。」

「美結ちゃん。それって、アイドル追っかけ時代に買ったんじゃない?」

美結は中学のときあるアイドルにはまっていて軽く追っかけしてたからな。

その時の色紙が残ってるとは…。

「なら、桜はお菓子作ってくる?」

は?時間ないでしょ。

「桜ちゃんの愛がたくさんこもったケーキとか?先生のこと好きなんです!!とか言っちゃうの?」

えなが笑いながら言った。

「えなちゃん?後で体育館裏に来い。」

どこかのヤンキーみたいな発言だわ。


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