赤黒いバラ
先生は帰りの用意をしている私たちを眺めている。

最後だから少し名残惜しいのだろうか。

私はあの事が聞きたくて、もたもたしてる風に用意をした。

みんなは用意を済ますと、じゃあ、来年度ね。と言って部活に行ったりした。

気がつけば、先生と二人。

チャンスは今しかない。

帰りの用意を終え、勇気を出して聞いてみた。

なんて答えてくれるのだろうか。

答えてくれるだろうか。

不安もあるけどここで聞かなきゃ後悔はするから。

< 210 / 242 >

この作品をシェア

pagetop