赤黒いバラ
それから普通に過ごし、

保護者面談の日になってしまった。

生徒は同伴じゃなかったので、

私は部活に行った。

どうだろう…。

恐いな…。先生に当たってないと良いけど…。

私の親の面談が終わったであろう時間にそっと外を覗いた。

すると、父の姿があった。

あー…お父さんかあ…

一番怖い。

昼休み、小鳥遊先生ののところに行ってみた。

「あの…小鳥遊先生。うちの親どうでした?」

そうすると、小鳥遊先生は

「なんか、模試を見て不機嫌になってたよ。でも、成績からして平均的なんだけどな…。ここから伸びどころなのに。」

はぁ…家に帰りたくなくなった。

「そうですか。なんかすいません。」

そう言って私は部活に戻った。

家に帰るのが億劫だ。

だからといって、家に帰らないと警察までの騒動になりそうだ。
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