赤黒いバラ
私の家は普通じゃない。

過干渉で、ヒステリック気味だ。

一人っ子って言うのも一理あるだろう。

普通じゃないと気がついたのは中学2年頃

友達に桜の家って束縛多いね。と言われた。

確かに、電話に出なかったら契約を切るぞなんて脅されたり。

迎えに来ることがあれば授業が終わる10分前に来てはマシンガンコール

確かに鬱陶しいとは思ってたけど普通だと思ってた。

私の家は普通じゃない。

その上、家柄が良いためか権力的に強い。

この学校に入ったのだって将来大学受験で楽させるためだ。

確かに、それはわたしのためではある。

ただ、道を決められた気がしてならなかった。
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