赤黒いバラ
着任式が終わり、教室で学級会の時間だ。

「今日からここのクラスの担任になる、小鳥遊将夜です。今年から社会人と言うのに、担任って身が重い…。至らない点とか多いかもしれないが、しっかり学校生活をサポートしていくぞ!!」

と、新任らしい言葉を挨拶とした。

彼は、23歳で夢だった教師になったと着任式に言っていた。

「まず、気になったことを言ってもいいか?なんでこんなに少ないんだ?」

まあ、4人クラスなんて離島じゃないと見られない光景だよな…。と心底思う。

そうすると、クラスメイトの一人相澤 美結が

「理系だからだよ。ねぇ先生は彼女いる?」

と目をキラキラさせながら尋ねている

女子校だからだろうか…男性を見ると妙にテンションが上がる人がいる。

彼女は中学校から一緒の相澤美結。仲はそこそこ良いが、少し苦手である。

「そうか…でも、今は理系女子って来てるのにな。彼女は…ってどうでも良いだろ!!」

先生は笑いながらあしらった。

「今日は、自己紹介と係りと委員会を決めて終了だそうだ。そうそう副担任は真山先生だ。今日は娘の入学式だそうだ。」

こうして私の高校生活は始まった。
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