赤黒いバラ
お昼を食べ終わると、放送で小鳥遊先生に私だけ呼ばれた。

なんの用だろう。

心当たりは全くない。

係りとかそういう関係かな。

伝え忘れとかかな。

そんなことを思いながら職員室に向かった。

「失礼します。」

扉を開け一礼した。

そう言う校則なんてない。

馬鹿だから、礼儀正しい人だとは思われたいじゃん?

「あっ。桜。こっちこっち。」

小鳥遊先生が手招きをして呼んでいる。

係りとかそういう関係ではなさそうな雰囲気を感じた。
< 64 / 242 >

この作品をシェア

pagetop