赤黒いバラ

デートデトーデ

大学内を少し見て回っていると、お腹がすいてきた。

先生はお昼を済ませているかもしれないが、私はまだだ。

「そろそろお腹空いてきたな。」

そう言ったのは先生。どうやら先生はまだお昼を食べていないようだ。

私と先生は大学を離れ近くの喫茶店にやって来た。

えなだちが観光してきたんだから、それくらい許される行為だ。

「というか、先生お昼まだだったんですね。」

席に案内され、メニューを選びながら私は問いかけた。

「うーん。実はあいつらとは別行動だったんだよな。時間になったら電話するからって。いつ昼食べようか迷ったんだけど、桜も居るからゆっくりでいいかなって。」

そうなんだ。あいつららしい。そう思う気持ちと寂しさもある。

そうこうしてるあいだに、店員さんがやって来た。
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