ねえ好きって言って 【完】
もう一度彼に目を移すと
彼の周りには女の子が集まっていた。




わ、モテモテだ…




「そうなんだっ恵恋も相良くんのことが好きなの?」




「えぇ?!そんなわけないよ」




今の今まで存在すら
知らなかったのに
好き以前に何の感情も
持ち合わせていない。




「ま、私も興味ないんけどね」




綾乃ちゃんは呆れた顔しながら
席へと戻った。




相良、零太くんかぁ~…




相変わらず相良くんの周りは
女の子の黄色い声で埋もれていた。
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