ねえ好きって言って 【完】
次の日朝起きて熱を
計ってみると
微熱まで下がっていた。




よしっこれなら学校行ける。
準備しなくっちゃ!




私はるんるん気分で
学校へ向かうと
下駄箱で零太くんの姿を見つけた。




「あ」




私に気づいて
こちらを見ていた。




「おはよっ零太くん」

「熱下がったんだな」




昨日電話をくれたと思うと
なんだか気恥ずかしかった。




「う、うん!ごめんね心配かけちゃって」

「…心配なんかしてねーよ」




いたっ!
も~デコピンしなくてもいいじゃん。




零太くんはそっぽを向いてしまった。




「行くぞ」




その声と共に私は
零太くんの隣を歩いたのだった。
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