ねえ好きって言って 【完】
「あっその、私たち付き合ってるんだ…」




恵恋は顔を赤くさせながら
応えたのだった。




凪…?




チラッと凪へ視線を向けた。




「げっ…」




おいおい。そんな目でみんなよ。




凪は涙を目にいっぱい溜めて
俺を睨んでいた。




やっぱこいつの好きな奴って
恵恋のことだったのか。




俺はなんてことだ、と
頭を抱えた。




「ま、まぁ…そういうことだから…凪?」
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