ねえ好きって言って 【完】
なんで突然凪くん
帰っちゃったのかな?




「俺たちも帰るか」




そうだね、そろそろ帰らないと…




あれ、身体が…




歩きだそうとすると
身体が思いっきりフラついた。




「恵恋?!お前、やっぱ熱が…」




零太くんの手が
私の額に触れる。




零太くんの手、ひんやりして気持ちいい。




「だ、大丈夫…」




そう言って歩こうとしたが
身体がだるくて前に進まない。




「はぁ~ったく…」




えっ?あれ、私…




零太くんは私の体を
ひょいとおんぶをしていた。
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