ねえ好きって言って 【完】
「離してやりなよ」




えっ誰……?




声のほうへ振り返ると
面倒くさそうな顔した相良くんが。




ど、どうして相良くんが…?




「ちっ…いくぞ」




男の人たちは去っていった。




た、助かった…
でもどうして相良くんが…?




「た、助けてくれてありがと」




「別にいいよ」




相良くんは私と
目を合わせようとはしなかった。
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