ねえ好きって言って 【完】
「最初っからそう言えよ」




そう言って俺は
美琴の頭を撫でた。




あっやべ。
昔の癖でつい…




「零ちゃん…私ね…」




「やっぱ零ちゃんのことが好きなの!」




はっ?!
突然の告白に目を丸くした。




「なんだよそれ…」




だが俺は昔のことを思い出して
美琴から視線を外した。




俺を振ったのは
美琴じゃねーか。
なのに、なんで今さら…
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