ねえ好きって言って 【完】
「わ、わかりました…」




断れる雰囲気ではなかった。
私は覚悟を決めて頷いた。




「そ。じゃ、明日からよろしく」




それだけ言うと相良くんは
そのまま帰ってしまった。




えっもう帰るの?!




それに彼女のフリって
何すればいいの?!




もしかして冗談だったとか?!




でも自分からお礼したいって
言った手前だし…




てゆーか本当にクール王子なの?!
さっきの様子じゃそうは見えないけど。




とりあえず明日また
聞いてみればいっか。
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