ねえ好きって言って 【完】
「わかった。聞かせて」




凪くんの声は
とても優しかった。



よし、今なら言える…!




「私、やっぱり凪くんとは付き合えません!本当にごめんなさい!」




これが私の決断だった。




「そっか、恵恋…零太のことが好きなの?」




「へっ」




凪くんの目は
真っ直ぐに私を捉えていた。





嘘は言えない。
凪くんの目を見て
そう思った。




「うん…私、零太くんが好き」




心臓の音が
バクバクと鳴って煩かった。
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