ねえ好きって言って 【完】
「ごめんね、凪くん。私やっぱダメだよ」




「…恵恋?」




「零太くん、私ね」




恵恋は俺へと向き直ると
少し顔を赤く染めながら
俺の目を見た。




「零太くんが、すき…」




ドキンッ




突然の告白に
言葉が出なかった。

ただ胸が大きく鳴った。




恵恋が俺を?嘘だろ?
な、なんで…




キョトンとする俺に
恵恋は恥ずかしそうに
視線を向けていた。




「だから…凪くん、ごめん」




「…零太は恵恋を悲しませるし涙も流させるんだよ?それでも零太を選ぶの?」
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