ねえ好きって言って 【完】
「ねぇ、言ってよ」




零太くんはずるい。




わざといつもより
低い甘い声で囁いてくる。




それに真っ直ぐに
私を見つめてきた。




うぅっ、恥ずかしいよ…




顔に熱が集まってきた。




「恵恋」




「あ~もう!分かったよ!言うから!」




深呼吸をして落ち着かせる。




「零太くんのことが………好き」
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