ねえ好きって言って 【完】
「れ、零太くん…その手、恥ずかしいんだけど」

「は?なんで」

「み、みんな見てるよ……」




見られるのなんて
いつものことじゃん。




それでも恵恋は恥ずかしそうに
周りをキョロキョロと気にしていた。




あ~本当に可愛い…
今すぐ抱きしめてキスしたい。




って、俺…何考えてんだよ!




今までよりもずっと
恵恋のことが好きになっている。




ほんと、恵恋には狂わされる。




「みんなのいないところでなら、何でもしていいから、ね?」




そう言って恵恋は上目遣いをしてきた。
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