ねえ好きって言って 【完】
連れてこられたのは
人気のない空き教室だった。




「あの…」




どうしよう、何だか怖い。
それにさっきからこの人
ずっと笑ってるし……




「もうちょっと待っててね♪」




私は教室でポツンと待っていた。




何か嫌な予感がするなぁ……




すると教室のドアがガラララッと開いた。




入ってきたのは男の先輩たち数人だった。




「ごめんね恵恋ちゃん。俺たちも本当はこんなことしたくないんだよ」




え?…どういうこと?!




先輩たちは汚い笑みを浮かべながら
一歩ずつ私に近づいてきた。
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