ねえ好きって言って 【完】
「は?嘘?何言ってんの」




少しイラッとしたかのように
眉間にシワを寄せた。




「フリなんだから答えるしかねーだろ」




私のおでこにデコピンをしてきた。




「いった…」




そ、そうだけど…
それでもやっぱみんなを騙してる
罪悪感というかなんというか…



…気のせいかな。
さっきよりみんなの視線が
鋭いものに変わってる気がする。




噂と言うのは恐ろしいもので
私たちが付き合ってるというのは
1日もかからず全校生徒の耳に入った。




でも運良くもうすぐ夏休み。

これでみんなから
鋭い視線を浴びることがない。




ふふっ夏休み楽しみだなぁ。
< 44 / 222 >

この作品をシェア

pagetop