ねえ好きって言って 【完】
「零太さ、彼女できたの?」




やっぱりな…
絶対そうだと思った。




ニコニコ笑いやがって。気持ち悪い。




「そんなんじゃねーよ」




「え?でも公開告白したんだろ?」



公開告白?
なんだよ、それ。
変な噂になってんじゃん。




「してねーよ。あいつはただフリしてもらってるだけだ」




面倒になって全てを話した。




「なるほどね~」




望のやつ、絶対何か企んでるだろ。




「女に興味ない割にその恵恋ちゃんにはご執心みたいじゃない?」




は、何言ってんのこいつ。
そんなわけないだろ。




「ないない。恵恋はただ泣き虫で危なっかしいから俺が…」
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