ねえ好きって言って 【完】
「はぁ~…」




「…恵恋、それ何度目のため息よ」




夏休み真っ盛り、綾乃ちゃんと
カフェでお茶をしていた。




「えっ!私そんなにしてた?」




全然自覚してなかった…




「何に悩んでるのよ?」




綾乃ちゃんは鋭い。
だからたぶん私が言わなくても
予想はついてると思う。




「べ、別に悩んでないよっ」




心を見透かされている
恥ずかしさにバレてても嘘をついた。




「……相良くんのことでしょ?」
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