ねえ好きって言って 【完】
「うわっめんどくせーのに見つかった」



眉間にシワを寄せていた。




私も出来れば会いたくなかったかな。
なんだか面倒くさいことになりそう。




「逃げるぞっ」

「えっ?」




突然零太くんは私の手を握って
走り出したのだった。




「あ!ちょっと待ってー」
「零太くんが逃げちゃう!」



女の子たちも必死に走っていた。




て、てゆーか手!手!
手握られてるよ~!


私は零太くんに
引っ張られるがままだった。




うぅ…絶対顔赤くなってるよ。
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