ねえ好きって言って 【完】
零太くんは私の手を握ったまま
人気のない場所まで走ってきた。




「はぁはぁ…もうだめ…」




零太くん速すぎだよ…
もう一歩も動けないよ~。




「ここまでこれば大丈夫か」




疲れる私と対照的に
涼しげな顔をしていた。

さすが男の子…体力あるね。




「大丈夫か?顔赤いけど?」

「こ、これは走ったからであって…決して手を繋がれて赤くしたわけじゃないから!!」

「………」




し、しまった~!
自分で墓穴を掘っちゃった…


も~私のバカ。
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