君の方が恐ろしい。 ~short story~

ヘルパーさんはいつも切ない笑顔で私の身の回りのお世話に努めてくれていた。


あなたは本当に優しい子ね。
私が死ぬ最後まで。
私のお世話をしてくれて。

私が死んだ今も、悲しいと。
そう言って涙を流してくれる。


日々の出来事。
昔の記憶が無くなっていった。
私は怖かった。
でもよかった。
これだけは忘れないで逝けた。


あなたは私の娘よね。
そうでしょう?
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