樋田さんは私のことが好きだと思う。
そうでしょう?
Y
「……ぅぅ…っ…」
ズズッ
「…違うし…ッッ…あるもん……」
私のすすり泣きが室内に響く。
そんな泣いている私を
嘲笑っている樋田(ひだ)さん。
「壁のようなそれがですか?」
「…壁じゃな…ぃ……ぅぇ」
よりいっそう冷たい表情を見せた樋田さんは、
私の胸を見て鼻で笑った。
「現代の子は発育が
良いはずなんですけどねえ?」
「樋田さんの変態…っ!」
樋田さんの変態発言にすっかり涙が止まった私は、最大限に樋田さんを睨み付けた。
そんな私の視線を気にすることなく、
私を貶す言葉ばかり吐く樋田さん。