杏ちゃん、結婚しよ
Rings.3




病室には、昨日と同じ格好のタクが眠っていた


道の途中まで

タクは横についてきていた



でも、気づいたら居なくなってた



「先ほど、少し危険な状態で…たった今、良くなったんですよ。」


やっぱりタクは、生き霊なの?


ここから抜け出して、あたしに会いに来たの?



「タク、おはよう」


頬に触れた

温かくて、涙が出た



生きてるよ、タク


はやく目を覚まして









< 12 / 38 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop