杏ちゃん、結婚しよ
Rings.3
病室には、昨日と同じ格好のタクが眠っていた
道の途中まで
タクは横についてきていた
でも、気づいたら居なくなってた
「先ほど、少し危険な状態で…たった今、良くなったんですよ。」
やっぱりタクは、生き霊なの?
ここから抜け出して、あたしに会いに来たの?
「タク、おはよう」
頬に触れた
温かくて、涙が出た
生きてるよ、タク
はやく目を覚まして