監禁ダイアリー

また暴力を振るわれるんだと思い、座ったまま防御態勢に入る。


さっきよりも強くしてるつもり。



「ご飯だ。  食べなさい」



それだけ言って彼は出て行った。




用意された晩御飯は、焼き魚に味噌汁、ご飯。



飲み物に冷たいお茶が付けられている、朝御飯のメニューみたいだ。




そんな御飯に、あたしは手をつけることができない。



あんなことがあって、食欲が沸くわけがない。



そりゃあれから何時間も経ったと言えるが。



無理だ。



あたしはお茶だけを飲んで、あとはドアの横に置いた。



それからあたしは、部屋の隅の方に膝小僧に顔を埋めるように体育座りをした。




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