監禁ダイアリー
「おまえ、何か隠し持ってんのか?!」
「持ってないです...」
涙が出そうになる目を押さえる。
「いいから食えよ!!」
声を荒げる達さんに、体がびっくりするあたし。
そんなあたしに舌打ちする彼だった。
達さんは箸を持ち、焼き魚をほぐしていく。
そして身を取ると、あたしの口元に持ってきた。
「口開けろ」
怖くてあたしは彼の言うことに従った。
放り込まれる魚の身は、美味しいのかそうでないかはわからない。
それからあたしのスピードに合わせて、口に入れる達さんだった。
あたしは彼の一つ一つの動きに、神経を尖らせていたのだった。
あたしが食べ終わると、ようやく達さんは食器を持って部屋から出て行った。