監禁ダイアリー
「もう寝てたのか、早いな」
達さんは普通のトーンで言う。
それでもあたしは怖さを感じてしまう。
毛布を持ってる彼は言った。
「ほら、これ使え」
「あり、がとうございます」
受けとる手が震えてしまう。
達さんが近くにいることで、あたしはつい怖じ気づいてしまう。
「俺がそんなに怖いか?」
優しい口調で聞かれる。
そんな風に聞かれると、正直に答えづらいよ。
「答えろよ」
ワントーン下がった彼の声は、あたしをさらに戸惑わさせる。
答えなきゃ。
「あたしは、苦手です...」
やっぱり直接的に言えないよ。