監禁ダイアリー
「はぁ」
彼の深いため息にあたしはまた叩かれるのかと思って、目を瞑っていた。
でも何も来なくて目を開けてみると、ただ彼はこちらを見ていた。
今度はあたしに何をするの?
「いいから寝ろ」
「う、うん」
搾り出した声は、相手に聞こえてたのかな。
まぁ頷いたから、ちゃんと返事をしたことは伝わっただろう。
あたしは横になり、達さんから貰った毛布にくるまる。
だけどまだ彼は部屋を出ない。
何も言わず、あたしの書いた日記を読み始めたみたいだ。
すぐに読み終わった彼は、静かにノートを置いた。
「そっか...」
それだけ達さんは言った。
そして部屋を出て行った。