監禁ダイアリー
あたしの願いは...達さんが何もなかったように、これからを過ごしてくれること。
あたしの事は忘れていいから......もうこんなことはしないでほしい。
いつか達さんに大切な人ができた時、尽くしてくれるようにしてほしい。
彼女の笑顔を絶やさない毎日を送ってほしい。
お互いが毎日幸せな生活となってほしい。
あたしが思うことでもないけど。
そして母さん......。
母さんにとってあたしはどんな存在だったかは、未だにわかってないです。
それを知らずに死んでいくのはどうかと思うけど、仕方ないと割りきります。
あたしの存在が邪魔だったよね。
それなのに母さんの言うことを聞かなくてごめんなさい。
中学生のあたしは、もっともっとわがまま言いたかった面もあります。
だけどもう迷惑かけません。
お腹を痛めて死ぬ思いで生かせてくれた命、今日粗末に捨てるのをどうか許してください。
あたしが生まれてごめんなさい。
別のいい子が生まれた方が良かったですね...。
あの世では出来るだけ迷惑をかけずにやっていきたいです。
今まで、迷惑をかけて本当にすいませんでした。
父さんと幸せに暮らして下さい。
▤END ▤