透明人間
俺は勝手にそう解釈すると芝生の上に寝転がった。



…風が気持ち良い。




「こんにちは。」

また兄ちゃんが言った。



「こんにちは。」

まただ。



「こんにちは。」

…四回目。



「こんにちは。」

「あーー!!うっるさいっ!!」



飛び起きて兄ちゃんを睨んだ俺は緑色の目を持った兄ちゃんと視線がぶつかった。
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