透明人間
――ガタタン ゴトトン


いつものように07:30発の電車に乗る。



通勤・通学ラッシュの時間帯。


これぞまさに満員電車。



ギュウギュウ詰めの車内。


俺は隣にいた、頭の辺りが寂しくなりかけた50代ぐらいのオヤジを見た。


そして思ったんだ。


「俺も将来あんなオヤジになるのかな」って…。



俺の視線を感じたのか、オヤジは俺の方を向いた。



俺はオヤジと目が合った。


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