―ある日―
―そのひ
引き金は簡単に引けてしまう。
思い止どまれる程、重くはなかったんだ。

気がついた時には地響きみたいな轟音と跳ね上がる腕が目に入ってきた。

投げられたのは賽(サイ)じゃない。
でも投げたのは私だ。
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