―ある日―
「きゃっ…」

放られて何かにあたる。

なんなの?一体……

「小夜!?」
「お母さん…」

「あ、あんた…」
「白井さん、もう期日はとっくに過ぎてんだけどねぇ」

お父さんの表情が青ざめていく。
「ま、まて!話が違うだろう!!家には来ないって」

「話が違うなら、あんたも同じだろ。先週までの約束じゃないですかね?」

なに?約束って?
お父さんの知り合いなの?
「おっお父さん?」
「…………」

「あれ、もしかして話て無いんですか?」

えっ!?何?
「お母さん?」
「小夜……」
お母さんは目、逸らさない。何か知ってるの?

「な、に、なんなの?」
手が足が震えだす。
なによ、この状況!なんで、何が……

「小夜、お父さんね、仕事、半年前に、リストラされてたの」
「えっ!?」
何言っちゃってんの?だって……

「冗談でしょ?だって、だったらお給料どうやって…」

…………
えっ!?
嘘!?まさか……そんな、

「お、父さん?」
「……」

なんで、黙ってんの…?

「ね、お父さん?」
「家をね、担保にしたんだって」

お母さん?
「な、に、…担保って?どうゆう事よ」

どうなってるのよ!?
一体、何話てんの?


理由解んない………
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