―ある日―
ドクンッ

小さく心臓の音が耳に響く。

どんどん加速度、上げて。

耳に心臓があるみたいに。

なによ、これ?
なんでこんな目の前で…
嘘でしょ!?
夢なんでしょっ?

終いには目に鼓動が伝わる。

質が悪い。
こんなっ!
質が悪い夢だっ!!
だってホラ、現実感無いもの……

ドッキリとかじゃないの?

早く!!!
早く辞めてよっ!!

音が、揺らいでる。
目の前で、お父さん達が言い争ってるのに。
何も、わからない。


夢?
< 15 / 106 >

この作品をシェア

pagetop