―ある日―
キイィィィ

帰って来た。

玄関の鍵をかけて、嘆息する。

「どこか行ってたのか」

ビクッ

振り返ると、調度あの男がトイレから出てくるとこだった。

心臓が縮まる。

「はい。飲み物を買いにコンビニへ」

ガサッ

手に持ってるコンビニ袋を指す。

「……そうか。あまりふらふらするなよ」

「はい。すみません、父さん」

部屋に戻るヤツを見送って、リビングに入る。

「はぁ~………」

まいったぁ~。

やっぱヤバかったな、今日は。

コンビニよって正解だった。

冷蔵庫の中のポカリを飲みほして、買って来たのを入れる。

ポカリ様様だな。

嘆息して部屋に戻った。
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